本当にあった怖い話 第六話
これはアタシが実際に体験した話なんですがねぇ
この話はねえアタシ自身あまりしたくないんだ。
その日の仕事がAM3:00頃終わって、
「疲れたな〜早く帰ろう。」と
街道を走るタクシーを止めた。
携帯見ながら、「○○○○○までお願いします。」と
タクシーに乗り込んだ。
すると…尋常じゃない…尋常じゃないほど甘臭い匂いがするんですよ…
「うわ~ヤバいなァ~」と思いつつも、思いきって顔を上げたんですよ…
すると…。
運転席のダッシュボードやドアの金属部分、
ありとあらゆる場所に
美少女フィギュアが何百体も何百体も
貼り付けられていたんだぁ!!!(分からないアニメのやつ)
アタシ一瞬止まちゃった。
「うわ~ヤダなァ~、気持ち悪いなァ~」と思った瞬間、
突如「フィギュアの事をいじっちゃいけない!」という声が
頭の中に響いてきたんですよ。
ンで~アタシ寝たふりしてたんですねぇ。
寝たふりをしてるのに運転手さんがどんどん陽気に話しかけてくるんだぁ。
結局、自宅に到着するまで一瞬たりとも気を緩める事ができなかった。
ようやく家の付近についてお金を早く払おうとした時に
運転手さんが、あたしを振り返ってこう囁いたんですよ。
「フィギュアの話聞いてくれないんですね…。」
その時、アタシは背筋がゾーッとしましたね。