本当にあった怖い話 第一夜
いや~たまげた・・ 思い出した・・思い出しちゃったんだ・・ いまね私、結構ビビってるんですよ・・ 震えてるんだ・・そして感動なんですよ・・
今からする話は、15年前にあたしが体験した話なんですけどね。 デザイン会社に入社して間もない頃なわけですよ。
先輩のお使いで東銀座にあるレンタルポジの会社に
地下鉄に乗って写真を取りに行ったんだ。
んでもって100枚程のポジフィルムをピックアップしたわけですよ。
1点3万円くらいだったかな~。
・・・ンで~~、会社に帰ろうと思って東銀座の駅に着いたんだ。 そうすると~~発券所で「偶然だね!」と同期の営業に声を掛けられた。
「おー!偶然!」なんて話をしながら地下鉄にのったんだ・・・。
まぁあたしも話をするのが好きな方ですから・・・、
地下鉄の中でその営業としゃべっていた訳です・・・。
で~~、駅に着いて会社に戻る途中で
あたしは、な~~んかイヤな予感がしたわけですよ。
「うわ~ヤダなァ~~、気持ち悪いなァ~~」と思った瞬間、
突如「レンタルポジを入れた袋がない!!!」という声が
頭の中に響いてきたんですよ。
「うわ~ヤバいなァ~~」と思いながら、慌てて東銀座の駅に戻ったんだ!
尋常じゃない・・・尋常じゃないほど焦りと恐怖を感じるんですよ!!!
おかしな汗が止めどなく流れてくる!
地下鉄の中でも「神様たすけて~!たすけて~!」と
口の中でくり返してたんですよ。
東銀座に着いてすごい勢いで発券所に戻ったんだ! 「な、ない!」あたしは辺りをすごい形相で探したんだがどこにもない!
地に足がつかない状態でうろうろとしていたんだ~。
会社に入社して間もないのに、こりゃビークーだなと半ば諦めかけた所に
「お客さん・・・ねぇお客さん」と、だれかの声がするんですよ。
「うわ~ヤダなそれどころじゃないのになァ~」と思って振り向いてみたら、
駅員さんが立っていたわけですよ。
そして「ねぇ、お客さん。なにかお探しですか?」と耳元で囁いてくるんですよ。
あたしは「こういう袋をなくしてしまったんですよ」と駅員さんに言ったんだ。
「あぁ、その袋なら先程、他のお客さんが届けてくれましたよ!」
と言ってくれたんですよ!
あたし泣きながらその時気づいちゃった! 「日本ていい国だな~~」と